せめて人並みの幸せを。

高学歴の成れの果て

好きな女が電車の向かいの座席で、その膝に枕した男の髪を撫でている

まるで私の男だと言わんばかりに撫でている。 伏せた目は、その男の横顔を愛おしそうに眺めている。

僕はその様子を眺めている。 正確には、視界の端にその姿を捉えている。

しょうもない女だ、と思う。 どうして飲み会で騒いで暴れて、店にも他の客にも迷惑をかけるような男を、そんな風に扱うのか。

体育会系出身の女は、どこか価値観が狂っている。

君たちが面白いと思っているのは、単に賑やかってだけだよ。 賑やかなのを喜んでるだけなら、君は人間じゃなくて動物だよ。

そんなんで、芸人が好きってよく言えるよな。 こんな飲み会で笑う女の、「この芸人好き」なんて、 道に転がる石ころほどの価値もない。

お前ら全員、社会人にもなって、何やってんだ。

もういいや。 グッバイあっち側の人。